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  小学校の講話
 
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「科学的」とは何か


 みなさんは、地球上に空気があることを知っていますね。
 でも、空気を見ることはできません。この見えない空気のことを大昔の人たちは、どう考えていたのでしょう。大昔の人たちも風が吹くと木が揺れたり、傘が飛ばされたりするのを見ていますので、自分たちの周りに何かがあることは知っていました。また、それが、口や鼻から吸い込まれたり、出ていったりすることもわかっていました。でも、見ることはできません。それで、空気は、あるけれども見えない魂のようなものだろうと考えていたようです。

 ところが、空気は道ばたの木や石などと同じモノだと考える人が出てきました。科学者のガリレオ・ガリレイです。では、ガリレオは空気はモノだということをどう証明したのでしょう。ガリレオは「モノだったら重さがあるに違いない」と考えました。そこで、次のような実験をしました。

①空気を2つの入れ物の中にぎゅうぎゅうに押し込む。
②その入れ物を天秤のうえに乗せて釣り合いをとる。
③片方の、入れ物のふたを開けてぎゅうぎゅうに押し込んだ空気を外へ逃がす。

 するとどうでしょう。ふたをあけた入れ物の方が軽くなって天秤が傾いたのです。空気が抜けた分だけ軽くなったのです。これで、空気に重さがあることがわかりました。ガリレオは、その後、空気の重さは、水の重さの400分の1であることも突き止めました。今では、もっと正確に計算して空気の重さは、水の773分の1であることがわかっています。「科学的」とは、このようにして測ることができることです。

 夏休みには、自由研究に取り組む人も多いと思います。研究に取り組む時には、重さ・長さ・数などの変化をはかって記録しておくと、立派な研究になります。ぜひ、挑戦してみてください。

(吉田高志)

 

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