HOME » 今週の講話 » 中学校の講話 » 先週の中学校の講話
 
  先週の中学校の講話

◆Different is beautiful 違うって素晴らしい②◆


 互いの「違い」を「個性」と認め、理解することがコミュニケーションの第一歩となります。人間がここまで生存できた原動力が、まさにその「個々の人間の違い」であることが諸研究で立証されつつあります。

 免疫力をつけたり、思春期で環境へ適応することなど、「違いを認め合うこと」は持続可能な社会づくりの基本的な考え方だと思います。これまでも人と違う考え方が世の中を変えてきました。

 まず、発明王トーマス・エジソンです。彼は課題を順序立てて行うことや指示に従うこと、落ち着いて行動することが苦手でした。いけないとわかっていても手を出してしまうなど、本人も困るほどの子どもだったと言われています。学習についていけず小学校を中退するものの、理科の実験本の通りに実験を繰り返し、本にない知識は図書館で身につけるなどして科学の扉を開き、偉大な発明家になりました。

 次に水泳史上、最強のスイマーと言われるマイケル・フェルプスです。彼は小さい頃から見えるものなどに興味・関心があり、そのため落ち着いて行動することが苦手でした。さまざまなスポーツを体験し、最終的に水泳競技選手として活躍することになります。厳しい練習に耐え、オリンピックではアテネで6個、北京で8個、ロンドンで4個、リオで5個,合計18個の金メダルを獲得しました。

 発明王エジソンと水泳の怪物と言われたフェルプス両氏に共通することが「困り感」を「自分の長所」として捉え、それを最大限伸ばして社会に貢献していることです。そしてあとひとつ、自分の好きなことを見つけ、それを継続して努力することで、いわゆる村上和雄博士の「遺伝子のスイッチ」が入った状態になったわけです。

 このように「困り感」をプラスと捉え、自分の好きなことをさまざまな体験を通して見つけ、好きなことをひたすら努力することで夢が到達可能な現実に近づくことを先人たちが示唆しています。

 一人ひとりの「困り感」を「個性」と捉え、互いに認め合う社会を創ることは人類への貢献となります。皆さんも「自分」と人との「違い」を意識して行動し、自分の人生をよりよく生きる方法を見つけてみましょう。きっと素敵な人生になります。

(上江洲隆)